会社の PC で使ってよいソフト
「無料」と書かれていても、会社で使った瞬間に有料になるソフトがあります。ソフトウェア監査で実際に指摘される項目です。
最終更新
目次
- 1 なぜ問題になるのか
- 2 会社で使うにはライセンスが必要なソフト
- 3 代わりに使えるもの
- 4 自分で確認する方法
- 5 よくある質問
なぜ問題になるのか
広く使われている無料ソフトのかなりの部分が「個人利用は無料、法人・公共機関は有料」という構造です。問題は、その条件がインストール時にはっきり示されないことです。家で使っているものを会社の PC にもそのまま入れ、後になってソフトウェア資産の実査でまとめて指摘される — たいていは遡っての購入を求められます。
このサイトはソフトごとに利用範囲を記録し、「個人のみ無料」のものに表示を付けています。以下は掲載している 110 件のうち、会社の PC でライセンスが必要になるものです。
会社で使うにはライセンスが必要なソフト
- ALZip
- 個人は無料・法人と公共機関は有料。韓国で最もよく指摘される項目です。
- ALYac
- 個人は無料・法人は有料。企業向けは別製品になります。
- ALPDF
- 個人は無料・法人と公共機関は有料。
- ALCapture
- 個人は無料・法人と公共機関は有料。
- V3 Lite
- 個人は無料・会社では AhnLab の法人向け製品が必要です。
- IrfanView
- 個人・教育目的は無料・法人は有料。単に無料だと思われがちで見落としやすいものです。
- AnyDesk
- 個人は無料・業務利用は有料。商用利用と判定されると接続が切られます。
- TeamViewer
- 個人は無料・業務利用は有料。数分でセッションが切れ、有料への切り替えを促されます。
- oCam
- 個人は無料・会社、学校、公共機関、学習塾、ネットカフェは購入対象。無料の録画ソフトとして知られているため見落としやすい項目です。
- Recuva
- 個人の家庭内利用のみ無料・企業と公共機関、学校は規約で明確に除外されています。会社の PC でファイルを復元する場面で引っかかります。
代わりに使えるもの
いずれも法人でも無料か、オープンソースです。会社の PC に入れても確認すべきことはありません。
- 圧縮
- 7-Zip (オープンソース) または Bandizip — Bandizip は珍しく法人でも無料です。
- PDF の閲覧
- SumatraPDF (オープンソース) または Acrobat Reader — 閲覧と署名は無料です。
- PDF の編集
- PDF24 (個人・法人とも無料) または ONLYOFFICE。
- ウイルス対策
- Windows 内蔵の Microsoft Defender。導入も費用も不要です。
- リモート操作
- RustDesk (AGPL オープンソース) — 業務利用でも費用がかかりません。
- 画面キャプチャ
- ShareX (GPL オープンソース) — スクロールキャプチャと画面録画に対応し、商用利用も無料です。軽く使うだけなら Windows 標準のキャプチャ (Win+Shift+S) で足ります。
- 画面録画
- OBS Studio (GPL オープンソース) — 時間制限も透かしもありません。短い画面記録なら ShareX でも足ります。
- ファイル復元
- PhotoRec・TestDisk (GPL オープンソース) — 法人でも無料です。画面は古い方式ですが順に選んでいくだけです。
- 画像ビューア
- Honeyview (個人・法人とも無料) または Windows 標準のフォトアプリ。
- オフィス
- ONLYOFFICE または LibreOffice — どちらもオープンソースで、導入にライセンス費用がかかりません。
まとめて入れるなら
インストールテンプレートの「会社のPC」には、業務利用でもライセンスに触れないものだけが入っています。個人専用の無料ソフトは含めていません。
自分で確認する方法
- このサイトのソフト詳細ページで「利用条件」の欄と「個人のみ無料」のバッジをご覧ください。判断の根拠と確認した日付も併記しています。
- 開発元のサイトで EULA や利用規約を開き、「商用」「法人」「commercial」「business」で検索すると該当の条項が見つかります。
- 判断に迷うなら会社の情報システム部門に確認してください。すでに包括ライセンスを持っている場合もあります。
よくある質問
在宅勤務で使う個人の PC も対象ですか
たいていは対象です。ライセンスは PC の所有者ではなく使用目的で分かれることが多くあります。規約に「商用目的」と書かれていれば、自宅の PC でも業務に使えばその条件が適用されます。
フリーランスや個人事業主はどうですか
収益を得る活動に使うなら商用利用とみなされるのが一般的です。ただし製品ごとに基準が異なり、小規模な事業者に例外を設けている場合もあります。該当製品の規約を確認してください。
学校や研究室はどうですか
教育目的の無料条項を別に設けている製品があります。IrfanView がその例です。一方で公共機関を法人と同じ扱いにする製品もあり、公立学校が該当することがあります。製品によって異なります。
すでに会社の PC に入れてしまいました
削除して代替に移るのが最も簡単です。会社として複数台に入っているなら情報システム部門に伝えるほうがよいでしょう。実査でまとめて発覚するより、先に整理するほうが負担が小さくなります。
無料なのになぜこんなに複雑なのですか
個人利用者を増やして知名度を得て、法人から収益を得るという構造だからです。問題はその境界がインストール時にほとんど見えないことで、だからこのサイトはソフトごとに利用範囲を別に記録しています。
会社のPC 構成から始める
業務利用でもライセンスに触れないものだけを集めてあります。
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