フォーマット後のドライバー導入
最近は Windows がほとんど自動でやってくれます。自分でやるものは数えるほどしかありませんが、その数えるほどに順番があります。そしてネットがつながらなければ、何も始まりません。
最終更新
目次
- 1 まず知っておくこと — ほとんどは自動で入る
- 2 インターネットにつながらないとき
- 3 順番
- 4 自動ドライバーツールについて
- 5 確認する方法
- 6 よくある質問
まず知っておくこと — ほとんどは自動で入る
Windows 10 と 11 はインストール時点で基本ドライバーを大量に持っていて、インターネットにつながると Windows Update がチップセット・グラフィック・オーディオ・ネットワークのドライバーをメーカーから取ってきます。昔のようにマザーボードの CD を入れて一つずつ入れる作業は、ほぼなくなりました。フォーマット直後にデバイスマネージャーに黄色の印がいくつかあっても、更新を一周してから再起動すればたいてい消えます。
そのため、自分で手を動かす場面は四つに絞られます。有線・無線 LAN が認識されずインターネット自体につながらないとき、グラフィックドライバーを最新にそろえたいとき(ゲーム・動画編集)、ノート PC のファンクションキー・タッチパッド・電源管理などメーカー機能が動かないとき、そしてプリンター・複合機です。
インターネットにつながらないとき
フォーマット直後に最も多いつまずきです。LAN ドライバーがなければドライバーを落とすためのネットがなく、ネットがなければドライバーを落とせません。抜け道は四つあります。
有線 LAN ケーブルを挿してみる
Wi-Fi は認識されなくても有線なら認識されることがよくあります。Intel・Realtek の有線 LAN は Windows に基本ドライバーが入っていることが多いからです。ルーターの横に一時的に移動してでもケーブルでつなげば、その状態で Windows Update が残りを取ってきます。
スマートフォンを USB でつないでテザリングする
Android は USB ケーブルでつなぎ、設定 → 接続 → テザリングで USB テザリングをオンにすれば、追加ドライバーなしでネットにつながります。iPhone はインターネット共有をオンにして USB でつなぎますが、PC 側に Apple デバイス用のドライバーが必要でつながらないことがあります — そのときは Wi-Fi のテザリングでつないでください(Wi-Fi ドライバーが生きている場合)。
別の PC で落として USB メモリで運ぶ
メーカーのサポートページで型番を検索し、「ネットワーク」「LAN」「Wireless」の項目のドライバーを落として USB メモリに入れます。ノート PC は裏面のシールや箱に型番があり、自作 PC はマザーボードの型番(起動画面や基板上の印字)を探します。
次回のために — 先に用意しておく
フォーマット前に LAN・Wi-Fi ドライバーのインストーラーを一つだけ USB メモリに入れておけば、この節はまるごと飛ばせます。今入っているドライバーをまとめて書き出す方法もあります。管理者権限のターミナルで pnputil /export-driver * D:\drivers を実行すると、インストール済みのドライバーがすべてそのフォルダーに出ます。容量は大きいですが確実です。
順番
順番が本当に大事なのは最初の二つだけです。チップセットが入ってこそその上のデバイスが正しく認識され、Windows Update を一周してこそ何が残っているかが見えます。残りは順番を変えても大きな問題はありません。
チップセットドライバー
マザーボード(自作 PC)またはノート PC メーカーのサポートページにある「チップセット」の項目です。AMD は amd.com のチップセットドライバー、Intel はたいてい Windows Update で足りますが、マザーボードメーカーのものがあればそれを先に入れます。USB・ストレージ・電源管理がここにぶら下がっていて、これが抜けるとほかのデバイスが誤認識されたり、スリープがおかしくなったりします。
Windows Update を一周
設定 → Windows Update → 更新プログラムのチェック。再起動してもう一度チェック、を「最新の状態です」と出るまで 2、3 回繰り返します。詳細オプション → オプションの更新プログラムに「ドライバー更新プログラム」が折りたたまれていることがあるので、開いて一緒に入れてください。ここまでやればデバイスマネージャーの印はたいてい消えます。
グラフィックドライバー
Windows Update が入れるグラフィックドライバーは安定していますが、数か月古いことがあります。ゲームや動画編集をするならメーカーから最新を取ります — NVIDIA は nvidia.com/drivers(NVIDIA アプリは任意)、AMD は Adrenalin、Intel 内蔵・Arc は intel.com。ノート PC は外部と内蔵のグラフィックが一緒に動く構造なので、メーカーサイトのドライバーのほうが合うことがあります。画面の明るさ調整やスリープがおかしければメーカーのものに戻してください。
オーディオ・LAN・Bluetooth
たいてい 2 番目の手順で終わります。音が出ない、マイクにノイズが乗る、Realtek Audio Console のようなメーカーアプリが必要、というときだけメーカーサイトから取ります。
ノート PC メーカーのユーティリティ
NEC LAVIE アップデート、富士通 アップデートナビ、dynabook サービスステーション、Panasonic PC 更新プログラム、VAIO Update、Lenovo Vantage、Dell SupportAssist・Command Update、HP Support Assistant、ASUS MyASUS、MSI Center。自分のメーカーのものを一つ入れると、その型番に合う残りのドライバーとファームウェアを探して見せてくれます。ファンクションキー(明るさ・音量・機内モード)、タッチパッドのジェスチャー、バッテリーの充電制限といった機能がここで戻ります。不要なら入れなくてかまいません。
プリンター・複合機・周辺機器
最後です。最近のプリンターは同じネットワークにあれば設定 → プリンターとスキャナーに自動で現れ、スキャンやインク残量のような機能が必要なときだけメーカーのソフトを入れます。ペンタブレット、キャプチャーボード、オーディオインターフェースなど専用ドライバーがある機器はメーカーサイトから取ります。
自動ドライバーツールについて
3DP Chip のようにハードウェアを識別してドライバーのダウンロード先を探してくれるツールは、型番のわからない中古・自作 PC で役に立ちます。何が刺さっているか名前を教えてくれるだけで、半分は済んだようなものです。ただしチップセットとグラフィックはメーカーから直接取るほうが確実です。
有料の「ドライバーアップデーター」は要りません
「古いドライバーが 37 件見つかりました」のような画面を出して決済へ誘導するソフトが多くあります。Windows Update とメーカーサイトで取れないドライバーは、そのソフトでも取れません。検索結果にはドライバー名を掲げたメーカー以外のサイトも多いので、アドレスがメーカーのドメインか確認してから落としてください。
確認する方法
- デバイスマネージャー
- スタートボタンを右クリック → デバイスマネージャー。黄色の印が付いた項目がドライバーの入っていないデバイスです。「不明なデバイス」と出たら、プロパティ → 詳細 → ハードウェア ID の値を検索すると正体がわかります。
- dxdiag
- スタートから dxdiag を実行すると、ディスプレイタブにグラフィックドライバーのバージョンと日付が出ます。ゲームの調子が悪いときは、ここを見て最新かどうか判断します。
- ドライバーを元に戻す
- 新しいドライバーを入れて問題が出たら、デバイスマネージャー → そのデバイス → プロパティ → ドライバー → ドライバーを元に戻す。直前のバージョンに戻ります。特にグラフィックドライバーがここのお世話になりがちです。
よくある質問
Windows Update がメーカーのものより古いドライバーで上書きしませんか?
Windows Update は入っているものより新しいバージョンしか入れません。逆にメーカーの最新ドライバーが問題なら、Windows Update のものに戻せばよいです。Windows Update にドライバーを触らせたくなければ、設定 → Windows Update → 詳細オプションでドライバーを含めるかどうかを切れます。
NVIDIA アプリや GeForce Experience は必ず入れる必要がありますか?
いいえ。ドライバーだけ入れられます。インストール画面で「NVIDIA グラフィックスドライバー」だけを選び、アプリは外してください。ゲームごとの自動設定や録画機能が必要なときだけアプリを入れます。
フォーマット前のドライバーをそのまま使いたい
上に書いた pnputil /export-driver で書き出したフォルダーは、新しい Windows で pnputil /add-driver D:\drivers\*.inf /subdirs /install で戻せます。ただ、新しいインストールでは最新を取るほうがたいてい良く、実際に必要なのは LAN ドライバー一つだけという場合がほとんどです。
マザーボードの CD はどうすればいいですか?
数年前の CD に入っているドライバーは、ほとんど Windows Update のものより古いです。ネットにつながらないときに LAN ドライバーを取り出す用途以外、使う場面はありません。
インストール後、画面の解像度が低くてぼやけています
グラフィックドライバーがまだ入っていない状態です。Windows Update を回すかメーカーのドライバーを入れれば解像度は戻ります。プログラムのインストールを始める前にこれを済ませておくと、その後の画面が楽です。
ドライバーが入ったら、次はプログラムです
3DP Chip、CPU-Z、CrystalDiskInfo のようなハードウェア確認ツールも一覧にあります。使っているプログラムと一緒に選んでおけば、まとめてインストールできます。
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