圧縮ソフトの選び方 — 7-Zip・CubeICE・Bandizip・Lhaplus
どれも ZIP・7Z・RAR を展開できます。違いは形式ではなく、文字化け、会社の PC でのライセンス、更新が続いているか、インストール時に付いてくるものにあります。
最終更新
目次
- 1 まず、Windows 標準で足りるか
- 2 それぞれの違い
- 3 よくぶつかる場面での比較
- 4 では何を選ぶか
- 5 よくある質問
まず、Windows 標準で足りるか
Windows 11 はエクスプローラーで ZIP を作成・展開でき、2023 年末の更新からは 7Z・RAR・TAR の展開もできます。たまに受け取った圧縮ファイルを開く程度なら、何も入れなくてかまいません。止まるのは、パスワード付きのファイル、分割圧縮、LZH のような古い形式、そして日本語のファイル名が文字化けするファイルです。この四つのどれかをよく経験するなら、下のどれかを選びます。
それぞれの違い
- 7-Zip — オープンソース、会社の PC で最も安全
- 無料で広告がなく、会社・公共機関で使ってもライセンスの問題がありません。7Z 形式の圧縮率が最も高く、パスワード付き圧縮(AES-256)と分割圧縮ができます。その代わり画面は素っ気なく、プレビューがなく、日本語ファイル名が文字化けした ZIP の扱いが弱いです。
- CubeICE — 文字化けに強い国産
- 無料で会社でも使えます。Mac や海外で作られた ZIP の文字コードを自動判別して、日本語ファイル名の文字化けを避けるのが最大の特徴です。エクスプローラーの右クリックから展開・圧縮が完結し、設定も少なくて済みます。インストール中にほかのソフトの提案が出ることがあるので、そこだけ確認します。
- Bandizip — プレビューと速さ
- 韓国製で、無料版が会社でも使える珍しい例です(無料版は広告付き、有料版は広告なしで修復機能付き)。文字コードの自動判別、圧縮ファイルの中身のプレビューと部分展開、マルチコアの高速圧縮がそろっています。
- Lhaplus — 長く使われたが更新が止まっている
- 日本で最も広く使われた無料の圧縮ソフトですが、更新が止まって久しく、過去に脆弱性の指摘もありました。慣れているから使い続けている人が多いものの、新しく入れる理由はありません。フォーマットを機に上の三つのどれかに替えるのが安全です。
よくぶつかる場面での比較
- 日本語のファイル名が文字化けするとき
- Mac や海外のソフトで作られた ZIP は、ファイル名が「ã…」のような文字に化けます。CubeICE と Bandizip は文字コードを自動判別してたいていそのまま展開でき、だめなら展開時に指定できます。7-Zip はここが弱いので、化けたファイルをよく受け取るなら CubeICE か Bandizip を並べておくほうが楽です。
- LZH ファイルを受け取ったとき
- 7-Zip、CubeICE、Bandizip のいずれも展開できます。作る必要はほぼないので、作るためだけに古いソフトを入れることはありません。
- RAR ファイル
- 展開はどれでもできます。RAR を作れるのは有料の WinRAR だけですが、作る機会はまずないので別途買う理由はありません。
- パスワード付きの圧縮ファイルを作る
- どれでもできます。受け取る側がどのソフトでも開けるようにするなら、ZIP に AES のパスワードを付けるか 7Z で作ります。7-Zip と Bandizip はファイル名まで暗号化するオプションがあり、中に何があるかも隠せます。
- 大きなフォルダーを速くまとめる
- Bandizip と 7-Zip はマルチコアを使います。圧縮率を最大にすると 7-Zip の 7Z が最も小さくなり、時間を節約するなら Bandizip の高速圧縮が便利です。どちらでも「無圧縮(格納)」のオプションは、すでに圧縮されている動画・写真をまとめるときに時間を節約してくれます。
- 会社の PC
- 7-Zip、CubeICE、Bandizip のどれか。WinRAR はライセンスを買わない限り入れないでください。このサイトの「会社 PC」テンプレートには 7-Zip が入っています。
では何を選ぶか
家の PC、一つだけ → CubeICE か Bandizip
文字化け、プレビュー、速さをまとめて解決します。国内外どちらから来たファイルでも一番つまずきません。
会社の PC → 7-Zip(または CubeICE)
ライセンスを気にする必要がありません。文字化けしたファイルをよく受け取る職場なら CubeICE を置いてもかまいません。
Lhaplus を使っていた → 乗り換える
慣れた操作感に一番近いのは CubeICE です。右クリックから展開するだけの使い方なら、乗り換えても戸惑うことはほとんどありません。
二つ入れてしまったら
ファイルの関連付けを奪い合います。主に使うほうを決めて、そのソフトの設定で関連付ける形式を指定してください。もう一方は必要なときに右クリックメニューから使います。
インストール時に付いてくるもの
CubeICE や Bandizip のインストール画面には、ほかのソフトの提案が出ることがあります。7-Zip には何も付いてきません。このサイトのインストールファイルは公式配布先のファイルを使いますが、インストール画面のチェックは人が外す必要があります。
よくある質問
圧縮ファイルが壊れていると出ます
ダウンロードが途中で切れた場合がほとんどなので、落とし直すのが先です。落とし直しても同じなら、7-Zip の「アーカイブのテスト」でどのファイルが壊れているかを見て、残りだけ取り出せます。分割圧縮は一つでも欠けると展開できません。
パスワードのわからない圧縮ファイルを開けますか?
開けません。パスワード付き圧縮はパスワードなしには開かないように作られたもので、「パスワード解析ソフト」は推測を繰り返すだけなので長いパスワードには無力です。送った人に聞くのが唯一の道です。
7-Zip で作ったファイルを相手が開けません
7Z 形式は Windows 11 の標準機能や主要な圧縮ソフトで展開できますが、古い PC やスマートフォンでは開けないことがあります。誰に送っても開くようにするなら ZIP で作ってください。
Mac で作った ZIP を展開すると __MACOSX フォルダーができます
Mac が入れたメタデータのフォルダーです。消してかまいません。CubeICE と Bandizip は設定でこのフォルダーを展開しないようにできます。
Bandizip 無料版の広告はどの程度ですか?
圧縮・展開が終わったウィンドウの下にバナーが一つ出る程度で、ポップアップやインストールの誘導はありません。気になるなら有料版にするか、7-Zip か CubeICE を使えば済みます。
圧縮ソフトを比べてダウンロード
各圧縮ソフトのページにライセンスの範囲と確認日、フォーマット後に設定し直すものを書いてあります。使っているプログラムと一緒に選んでおけば、まとめてインストールできます。
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